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「VLRから探る地域のSDGs推進~地方自治体と市民社会の協働の可能性~」開催報告

「VLRから探る地域のSDGs推進~地方自治体と市民社会の協働の可能性~」
開催報告

 

 2021年9月24日(金)、(特活)関西NGO協議会(一社)SDGs市民社会ネットワーク(以下、SDGsジャパン)との共催で、自発的自治体レビュー(以下、VLR(Voluntary Local Review))に焦点を当てたオンラインイベント「VLRから探る地域のSDGs推進~地方自治体と市民社会の協働の可能性~」を開催し、約40名の方にご参加いただきました。

 ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

 

※開催告知ページはこちら(登壇者の皆さんのプロフィール等も掲載しています)

 

報告内容概説

 イベントではまず、関西NGO協議会の栗田佳典から開会の挨拶があり、当勉強会を通して、市民社会と自治体を含むマルチステークホルダーによる連携のあり方について知り、考える機会にしたいこと、そしてその学びを、地域でのSDGs実践者たちのこれからの提言活動や実践活動に役立てていきたいという当勉強会の開催主旨と、プログラムの流れについて説明をしました。

 

 本編では、まず導入として、関西NGO協議会代表理事・SDGsジャパン共同代表理事である三輪敦子が、国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF:High Level Political Forum)、自発的国家レビュー(VNR:Voluntary National Review)、そしてVLRについて、市民社会の視点から概要説明をしました。

 

 その後VLRを実施した自治体として、富山市環境部環境政策課の東福光晴さんから、どのように持続可能なまちづくりをされてきたのか、そこからどのようにSDGsやVLRという視点を取り込んでいったのか、さらにはVLR実施後・今後のビジョンに至るまで、市民との協働の具体例も交えながら、富山市としての取り組みを詳細にお話しいただきました。

 続いて、同じく富山のCSO(Civil Society Organization・市民社会組織)である環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)の堺勇人さんから、PECとやまとしてSDGs推進のためにされてきた活動や、富山市をはじめとした自治体との協働についてお話しいただきました。またその中で、身近な視点からSDGsを考えること、「誰ひとり取り残さないこと」について、市民社会としての考えや取り組みにも触れてくださいました。

 

 次に、地球環境戦略研究機関(IGES)の藤野純一さんから、VLRの世界的な動向やVNRとVLRの関係性について詳しくご説明いただき、その後海外のVLRの事例としてマンハイム(ドイツ)、ニュータイペイ(台湾)、ロサンゼルス(アメリカ)についてご紹介いただきました。

 

 そして、VLRにはまだ至っていないけれども、市民参加型など様々な形でSDGs推進の取り組みを進めている地域として、京都市から、まちとしごと総合研究所の東信史さんにご報告いただきました。市民の社会参加の場づくりやマルチセクターの協働としてなされてきた取り組みや、またそこにSDGsをどのように絡めることで取り組みをより良くしていくのかといった具体的な事例、そしてそこから得られた学びや課題についてお話しくださいました。

 続いて同じく京都でのSDGs推進の事例として、テラ・ルネッサンスの栗田佳典さんから「京都SDGsラボ」として、どのような形で京都のNPO、企業、教育関係者をネットワーク化しているのか、さらに今後どのような可能性が考えられるのかをお話しいただきました。

 

 その後質疑応答の時間を設け、SDGsに伴うシステムの変更や地域での取り組みの際のネットワーク構築などについて、各登壇者の皆さんから返答、コメントをいただきました。

 

 最後に、SDGsジャパンの久保田将樹から閉会の挨拶があり、SDGsの推進には「誰ひとり取り残さない」視点でのあらゆる当事者の参画が欠かせないこと、そのためには自治体レベルの取り組みが今後一層重要になることを述べました。


 本イベントは、第2回の開催も検討しております。皆さま引き続き関心をお寄せいただけますと幸いです。


(上記は、関西NGO協議会SDGs市民社会ネットワーク、両共催団体による文章です。)

 


※当日の記録動画は以下にてご覧いただけます。

また、当日の資料やチャットに貼られたURL等も併せて掲載しておりますので、そちらもぜひご参照ください。

 

記録動画

 


当日報告資料

 (1) HLPFとVNR、VLRの紹介・説明

(三輪敦子:関西NGO協議会代表理事/SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事)


(2) VLR実施自治体・CSOによる報告―富山市より

(東福光晴さん:富山市環境部環境政策課主幹)


(堺勇人さん:環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)事務局長)


(3) VLRに関する海外事例の紹介

(藤野純一さん:地球環境戦略研究機関(IGES)サステイナビリティ統合センタープログラムディレクター)


(4) 市民参加型のSDGs推進報告―京都のCSOより

(東信史さん:まちとしごと総合研究所代表)


(栗田佳典さん:テラ・ルネッサンス 京都SDGsラボ運営担当)



当日チャットに公開された参考URL

(3)藤野純一さんから
2020年9月に行ったIGESのWebinar

地方創生SDGs官民連携プラットフォームのVLR分科会

SDGs ACTION ZONE

(4)東信史さんから
京都市未来まちづくり100人委員会(報告書)
京都市:まちづくり・お宝バンク
X Cross Sector Kyoto
京都市のSDGs推進

(他)SDGsジャパンから
7/15「SDGs スポットライトレポート2021」公開
9/22 「SDGsボトムアップ・アクションプラン2021」発表


※本イベントは、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催されました。ききんちゃん
※本イベントの企画・運営の一部は、JICSNGO支援事業の育成対象者が行いました。

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