日時:2023年5月10日(水) 午後6時30分~8時30分(受付:午後6時15分から)
会場:ドーンセンター5階 セミナー室1 (大阪市中央区大手前1-3-49)
(最寄り駅:大阪メトロ・京阪「天満橋」・JR東西線「大阪城北詰」)
アクセス地図 https://www.dawncenter.jp/shisetsu/map.php
講師:バイユズ ・ マウランさん(特定非営利活動法人日本ウイグル協会)
定員:50名 (先着順)
参加費:500円 ヒューライツ大阪会員300円
※当日、会場でお支払いください
中国の北西部に位置する新疆ウイグル自治区には、少数民族が人口全体の約6割を占め、そのうち8割近くがイスラム教徒のウイグル人が暮らしています。綿花栽培が盛んで、石油、天然ガス、レアメタルなどの資源が豊富な地域です。ウイグル人は東トルキスタンと呼んでいます。
ウイグル人による人権を求める動きに対して、とりわけ2014年のウルムチ駅で起きた爆発事件以降、中国当局はテロ対策として弾圧を強化しており、「過激思想」に染まったウイグル人の再教育を目的に「職業技能教育訓練センター」と呼ばれる強制収容所を設置しています。米国務省は、100万人以上が強制収容所に送られたと見ています。「テロ」の封じ込めを名目に、中国政府の統制はエスカレートし、イスラム教の信仰よりも共産党への忠誠心を優先させようとしています。
2022年7月、国連人権理事会の小保方智也・現代的形態の奴隷制に関する特別報告者は、同自治区における農業や製造分野でウイグル人らを強制労働に就かせていると結論づける報告書を発表しました。また、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8月、自治区で「深刻な人権侵害が行われてきた」と指摘する報告書を公表しました。それに対して、中国政府は「でっちあげ」に基づく報告だと反発しています。
いったいウイグルで何が起き、ウイグル人たちの人権はどんな状況に置かれているのでしょうか。現在神戸市に住み、日本ウイグル協会で活動するウイグル人のバイユズ・マウランさんを講師に招いて同自治区の人権問題について話をうかがいます。
東トルキスタン:
中国の歴代王朝は、新疆一帯を「西域」と呼び、シルクロード通商の要衝と見なしてきた。清朝が滅ぶと、民族意識が高まり、新疆一帯を「東トルキスタン」(トルコ人の土地を意味)と呼ぶ独立運動が活発化、1933年と1944年に「東トルキスタン共和国」の樹立が宣言された。しかし、指導部内の対立や、ソ連の支持を得られずに短期間で消滅した。この独立志向は、現在まで続いており、漢族支配に対する抵抗の底流となっている。
申込・問合せ:いずれかの方法でヒューライツ大阪までお申込みください。
①チラシにあるQRコードからお申込み
②下記の申込専用フォーム(グーグルフォーム)よりお申込み https://forms.gle/xxwPH8if6aW96XkQ6
③メールからお申込:webmail@hurights.or.jp
(マウランさんのプロフィール)
自治区内のトルファン出身。医科大学を卒業後、放射線科医師に。2003年に徳島大学医学部に留学後、名古屋市内で就職。トルコに10年滞在した後、2020年に再来日。神戸市在住。キッチンカーでトルコの肉料理「ケバブ」を移動販売している。
主催:一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
TEL:06-6543-7003 FAX:06-6543-7004
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