■内容
複数のアイデンティティが重なり合うことによる差別や不平等を受ける人びとに目を向けようとする流れが、人権の分野で広がってきました。例えば、これまで女性差別と民族差別は別々に考えられ取り組まれてきたために、在日コリアンかつ女性である人びとの困難は、どちらの側からも語られませんでした。
その状況を変えるべく当事者が声をあげてきました。しかし、在日コリアン女性の実態調査については、日本政府は依然無視を決め込み、公的調査は皆無と言っていい状況です。そんな中、「アプロ・未来を創造する在日コリアン女性ネットワーク」(略称:アプロ女性ネット)は、自分たちの手で、「子育て」「介護」「コロナと仕事」にフォーカスした3回目の実態調査を行い報告書にまとめました。
今回は、アプロ女性ネット代表の李月順さんからこの調査から見えてきたもの、また調査での苦労とそこから得たものを語っていただきます。そして社会意識調査の専門家で「第4次在日韓国人青年意識調査」(2013年)にも参加した東京大学准教授の永吉希久子さんに、民族的マイノリティの調査のあり方やジェンダー統計の視点から、調査の意義と課題についてコメントしていただきます。
<報告者>李月順(り うぉるすん)さん アプロ女性ネット代表、関西大学非常勤講師<コメンテーター>永吉希久子(ながよし きくこ)さん 東京大学社会科学研究所准教授専門は社会意識研究、移民の社会統合に関する研究、著書『移民と日本社会』中公新書(2020年)、共著『ネット右翼とは誰か』青弓社(2019年)など。
<主催(共催)>(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
アプロ・未来を創造する在日コリアン女性ネットワーク(アプロ女性ネット)
■申込み
<参加申込>事前申込が必要です。申込みフォーム(
https://forms.gle/18L2RqqySbHHyqt16)に入力するか、または下記メールアドレスに必要事項(名前、メールアドレス、連絡先、お住まいの都道府県)と「学習会に期待すること」(任意)を書いて直接ヒューライツ大阪までお申込みください。
問合せ:ヒューライツ大阪 TEL 06-6543-7003(企画) FAX 06-6543-7004
Email:
webmail@hurights.or.jp
■その他
学習会参加に必要なZOOMのURL等につきましては、3月16日(水)中に申込時のメールアドレスに送信いたします。