第8回分科会テーマ「気候変動~気候変動の解決なしにSDGs全面達成はありえない~」を開催しました!
2月4日に第8回目となるKANSAI-SDGs市民アジェンダを肥後橋かんぽうビルで開催しました。会場には、高校生、大学生、企業関係者、教育関係者、NGO・NPO関係者など多様なバックグラウンドを持つ市民およそ30人が集まりました。今回は(特活)気候ネットワークの伊与田昌慶さんに発題者となっていただき、気候変動でどのようなことが起こっているのか、日本の気候変動対策の遅れなどについてお話をしていただきました。
SDGsと密接に関わる気候変動
分科会の前半には伊与田さんより、気候変動でどのようなことが起こっているのか、その原因の最たるものとして石炭火力があることを教えていただきました。各国で石炭火力からの脱却が目指される一方で、日本では新たな石炭火力発電所が作られようとするなど気候変動を助長するような動きが紹介されました。
また、第7回「食と農」分科会発題者の松平さんの「気候変動の影響で自然相手の農業が難しくなってきている」という言葉を裏付けるような、世界各地で起こっている気候変動の影響と考えられる自然災害の発生についてのお話もありました。近年、巨大台風による甚大な被害が日本各地で起こるなど、これらの自然災害は日本で暮らす市民にとっても無関係ではありません。
さらに気候変動は、単なる『環境問題』にとどまらないことも強調されました。気候変動によって住む場所を追われたり、水などの資源をめぐる紛争などが起こればSDGsの達成とは間逆の結果となる可能性についてのお話もありました。
私たちが当事者として気候変動の解決を目指す
分科会の後半にはワークショップが行われ参加者は5人から6人のグループで意見を交換し合いました。ワークショップでは「レジ袋をもらわない、ペットボトルの使用を減らす」ことは当たりまえに取り組んでいくという前提で、根本的な解決を目指すための方法が話されました。
ワークショップは「SDGs実現のために関西で市民ができる気候アクションは?」と「SDGs実現のために日本政府がすべき新しい対策は?あなたの提案は?」というテーマで行われました。
ワークショップでは、気候変動に怒ることのできる人を育てる、ドラスティックな価値観の改革を行う、炭素税の引き上げを市民が求める、デモなどに参加し変革を政府や行政に求めるといった意見が出されました。
市民1人1人の生活にも、SDGsの達成にとっても目を背けられないテーマである気候変動。今回の分科会を通して具体的なアクションにつなげていく重要性が再認識されました。
(報告者:岩根あずさ)