4月21日から23日、C20サミットが東京にて開催されました
C20サミットは6月に大阪で開催されるG20に向けて、市民社会(Civil Society )が提言を行っていく場です。G20で話し合われ、決められていくことは私たち市民の生活に密接につながっています。今年のC20では反腐敗、教育、環境・エネルギー、ジェンダー、保健、国際財政構造、インフラ、労働・ビジネスと人権、CSOのあり方、貿易と投資など多岐にわたる分野の世界的な課題について議論が行われました。
KANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みを報告
C20サミットではアジアの市民社会に関する分科会で、KANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みを報告しました。国際的に見ても市民社会の活動はより制限される方向へと進んでいます。一方でSDGsのゴール17にもあるように、SDGsを達成するためにはマルチステークホルダーがパートナーとなり問題解決に取り組んでいく必要があります。
KANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みはまさに、市民が主体となりSDGs達成に向けてどんな社会を築きたいか、どうなりたいかを考えていく場です。C20の発表では、これまで開催された6回の分科会の様子を簡単に報告しました。続いて、分科会を通してSDGsが掲げる目標や課題が相互に関連しあっていることを学ぶことにより、より複合的に課題に対処していく必要性が市民の間で共有されてきたことを報告しました。また、分科会を通して参加者自身がSDGsに掲げられている課題の数々から国際的な視点を得ながら、自分の生活や、関西・大阪の社会を見つめなおすきっかけになってきたことを報告しました。
発表後、中国、ニュージーランド、モンゴルの方から「自分たちの住む地域でもローカルアジェンダ策定に取り組んでみたい」とのお声をいただきました。このようなローカルアジェンダを通じた市民とNGOの連携の動きが日本、世界各地へ広がっていく可能性をうれしく思っております。
KANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みのこれから
今回はC20ということもあり、世界各国の市民社会のメンバーにKANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みを知ってもらうことができました。しかし、KANSAI-SDGs市民アジェンダの取り組みは地域で始まった取り組みで、関西の地域に暮らすたくさんの人に知ってもらい、意見を反映していくことも重要だと考えています。そこで、6月に大阪で開催されるG20サミットに合わせて行われる、G20大阪市民サミット(6月25日、26日)でもこの取り組みを報告し、提言書としてまとめていきたいと考えています。ぜひ、この機会に皆さんにお越しいただき、ご意見をいただければと考えています。
また、このようなローカルアジェンダ策定は関西だけでなく、北海道や四国でも行われています。今後これらの地域とも連携しながらよりしなやかで充実した市民社会の基盤を作っていきたいと考えています。
(報告者:岩根あずさ)