(特活)緑の地球ネットワークで活動とSDGsのつながりについて聞きました!

SDGsを達成させていくアクターは行政や企業だけではありません。市民が主体となってSDGsについて考え、達成のビジョンを持っていくことも大切です。市民の視点から社会課題解決を目指すNPO・NGOの活動がどのようにSDGsとつながっているのかをインタビューしました。

(特活)緑の地球ネットワークで、活動とSDGsのつながりについて聞きました!

緑の地球ネットワーク(GEN)は1992年に設立された、中国の砂漠化した地域に植林などを通して緑化協力を行う団体です。中国の農村部を訪れ植林活動に参加するスタディツアーの開催や東北での植林活動なども行っています。

GENのスタディーツアー植樹風景(中国河北省張家口市蔚県代王城鎮、2018年4月)

GENの事務局長・東川さんに、活動について、活動とSDGsとのつながり、私たちへのメッセージなどについてお聞きしました。

GENの活動とSDGsどんなつながりがありますか?

木を植えること、そのものがSDGsにつながっています。木を植えると気候変動への対策(SDGsゴール13)や陸の豊かさ・生物多様性を守ること(SDGsゴール15)へとつながります。

1999年4月の中国山西省大同市大同県聚楽郷采涼山の様子。

 

 

 

 

 

 

 

上の写真と同じ場所の2019年8月の様子。 植えられたマツがとても大きくなっています。

GENの活動場所は2000年前には森林があった場所です。人間の生活や戦争によって森林が破壊され、砂漠となった地域で植林し環境を回復する活動をしています。木がなくなった土地では、雨が降ると水土流出といって、山の表面の土や降った雨水が流れていってしまいます。そうすると、土地がやせ、農作物が育ちにくくなって農家の生活を圧迫します。農作物が育ちにくくなるので、農家の人はよりたくさんの農作物を育てなければならず、山肌を切り開き段々畑を山の上へ上へと広げていきます。そうすると山の上のほうの木がさらになくなり、雨によってさらに土や水が流れ出てしまうという悪循環に陥りやすくなってしまいます。山に木を植え、段々畑だった場所を森林に戻していくと、雨で水や土が流れ出なくなっていきます。森林を回復させることは、村の土地の回復、作物の収穫率の向上にもつながります。

また、果樹園を作りその管理と運営を村人に行ってもらっています。果樹園からの収入は村の経済状況の向上にもつながりました。始めたころは、貧しさのために小学校にも通えない子がいたので、果樹園の収入の一部を村の教育に使ってもらいました。今は政府による教育政策が進んで教育条件は大きく改善され、その面での意義は薄れましたが、村独自に果樹園を拡大して成功を収めたところもあります。

GENのスタディーツアー植樹風景(中国河北省張家口市蔚県永寧寨村、2017年4月)

これからの活動について教えてください

これまでは砂漠化地域で木を植えていましたが、新しく協力を始めた河北省蔚県(かほくしょううつけん)では、壺流河(こうりゅうが)という川の両岸に湿地があり、大規模な湿地公園が作られています。その一画に樹木見本園を作るとともに、野鳥の保護にも取り組み始めました。

湿地を保全して多くの渡り鳥を呼び込めば、生態系もより豊かになります。市民の生活に身近な公園の環境を整えることで、住み続けられる街づくり(SDGsゴール11)にもつながります。

SDGs、私たちが今日からできることは何だと思いますか?

SDGsと聞くと国連や政府が行う遠く離れたことのように感じてしまうかもしれません。しかし実際は私たちの日常生活と重なり合っています。中国での植林活動に参加して水や森林の大切さを実感し、日々の生活を見直そうという人もいました。

生活の中でSDGsを考え、アクションをおこしてみてください。GENの活動でも中国の植林だけでなく日本国内の自然環境を見直すこともしています。近くの河川や林に出かけていって、私たちの近くにある自然環境について学んでいます。自分たちの足元から、何が起こっているのか知ろうとしてみることが大切です。

 


GEN・東川さん、ありがとうございました。
これからも関西地域のNPO・NGOに活動やSDGsについてインタビューして紹介していきます。

(報告者:岩根あずさ)

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