シサム工房 水野さま

フェアトレードショップを開く

インタビューにおこたえいただいた代表水野さん

インタビューにおこたえいただいた代表水野さん

学生時代にはNGO職員になることを考えていた水野さんですが、フェアトレードショップを開くきっかけは、視野を広げるために働き始めたエスニック雑貨店を運営する会社への就職でした。学生のころに南アフリカの「アパルトヘイト」の問題に心を動かされた水野さんは、NGO職員になってアフリカへ行くことを夢みていました。しかしその時点での自分の考え方に「偏り」を感じ、視野を広げるために雑貨店を運営する会社で働きはじめました。4年近くを経て、会社を退職しNGOに就職するか職歴を活かした仕事をするかを考えた水野さんは「10年後に自分らしく生きる選択」としてフェアトレードショップを開くことを選択しました。

 

 

世界5ヶ国12団体のパートナーとともに

現在シサム工房は世界5ヶ国に12のNGOとパートナーシップを築いています。これらの生産者はシサム工房の設立当初から取引のあるNGOも少なくありません、その中で「多くの生産者が通常のビジネスではマーケットに入ることのできない人たちです。そういった人たちが安心して将来の生活を考えられるように、製品を継続的に発注します。次の注文が来ると信じられるから子どもを学校に行かせられるようになります。」このような日常を少しずつサポートしていくことがフェアトレードの強みだと話されました。
フェアトレードの仕組みに参加したい現地の人たちはたくさんいます。例えば、インドのスラムにあるNGOでは、そうした人たちに、職業訓練の機会を提供しています。職業訓練を受けたばかりの生産者は技術が未熟で複雑な製品を作ることは難しいのですが、エコバックのような直線を縫う製品なら作ることは可能です。生産者は、技術を身につけて仕事をうけ、その中で少しずつステップアップしながら、製品の品質を高めていきます。

シサム工房の転換期

2006年、水野さんのフェアトレードに対する考え方に大きな転換点がありました。それまではフェアトレードを強調した店内演出は控えめにしていました。フェアトレードを前面に出すことはチャリティーとして商品を販売することにつながる」と考えていたからです。しかし、京都の繁華街に新しいお店を出店するにあたり、これからのありかたについてじっくり考えたことが契機となり、「デザイン性にこだわることで、フェアトレードのイメージを、おしゃれで新しいこれからのライフスタイル!という明るいものに変えていく」という考えが生まれました。この後からは積極的に、FAIR TRADEのキーワードが店内で映えるような演出を行ったり、デザイン会社に依頼したタグをつけて、おしゃれにフェアトレードや商品背景を伝える取り組みをしています。

販売スタッフはフェアトレード商品への案内人

「恩着せがましく一方的に伝えてもお客様は引いてしまいます。人それぞれ個性があって、同じ人であってもその時の気分によって全然違う、そこを察知できるのがプロの販売スタッフだと思います」。シサム工房で扱うフェアトレード商品の背景には「伝えたいこと」がたくさんあります、その「伝えたいこと」を来店した人に直接伝えることができるのが販売スタッフの仕事です。シサム工房にはフェアトレードショップだと知らずに来店する人も多いそうです。水野さんは、そういった人たちにフェアトレードと出会っていただくこともショップの大きな役割だといいます。販売スタッフは、フェアトレードの発信者として、また、プロの販売員として、店内演出や接客などで商品のストーリーと共に魅力をお客様と共有します。そうすることで、フェアトレードの市場そのものを広げていきたい、と考えています。

挑戦するシサム工房

これからも、がんばっていきたいという水野さん。シサム工房のフェアトレードは、必要に応じて工場を変えるのではなく、“生産者ありき”。つまりこの生産者に継続的に注文をしていくことを前提として、動いていくことになります。
しかしながら、商品の価格は毎年上昇する傾向にあり、それでも購入してもらうには商品の質、デザイン、販売員の販売力、店舗作りなどさまざまな角度での成長が必要になります。一般の市場で広く受け入れてもらうために、水野さんはこの高いハードルに果敢に挑戦していきたいと言われました。

シサム工房が目指すもの

シサム工房には「五方」という言葉があります。これは近江商人の「三方よし」の考え方による造語です。「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方」の考え方に加え、「作り手よし」、「地球環境よし』を加えたものがシサム工房の「五方」です。この考え方を大切にし、会社を単に大きくすることよりも、生産者や働く人たち、消費者、社会・地球に対して貢献していくことを目指すのがシサム工房という会社です。

ショップ内の様子(京都本店)

ショップ内の様子(京都本店)

革製品もいっぱいありました!

革製品もいっぱいありました!

かわいいアクセサリーも多数!

かわいいアクセサリーも多数!

シサム工房オリジナルのフェアトレードコーヒー

シサム工房オリジナルのフェアトレードコーヒー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショップ情報

有限会社 シサム工房

住所 [京都本店] 京都市左京区北白川追分町80-1、

連絡先075-724-5688、
定休日 無休(年末年始除く)
ウェブサイト http://www.sisam.jp/(オンラインショップ有り)
シサム工房さんが作成している全国のFTショップ一覧表URL
http://fairtradeshop.tumblr.com/