(社)アジア協会アジア友の会 熱田典子さん

(社)アジア協会アジア友の会 熱田典子さん

インタビュー企画初回は、社団法人アジア協会アジア友の会(以下、JAFS)の熱田典子さんにお話をお伺いしました。

JAFSはアジアに「安全な水」を贈ることを目的とし、そこから派生する生活や環境、医療や衛生、教育の向上など様々な社会的課題に取り組んでいる民間国際協力援助団体です。

アジア18カ国50地域の現地提携団体を置き、地域文化の多様性に適した活動を実施していらっしゃいます。

アジアの未来を担う活動:水・子ども・環境・貧困の4つの分野から

―JAFSをひとことで紹介してください。

JAFSは、多様な活動を行っていますので、一言で表すのはとても難しいのですが、アジアの未来を担っていくために活動を行っている団体です。

―JAFSは今年で活動31年目となりますが、今後更に力を入れていきたいと考えている活動を教えてください。

現在のJAFSの活動は、水・子ども・環境・貧困の4つの大きな分野に分けることができます。
それらを定着させるためには、国内外を問わず活動に関わる人全てが、将来のことを見越して、活動を担っていけるよう育成することが必要だと思います。

4つの大きな柱を更にしっかりさせていくためにも、人材育成に一層力を入れていく必要があります。

支援先とのつながりを実感できる多様なボランティア活動

―はじめてボランティア活動をする人でも、参加しやすい活動を教えてください。

JAFSでは数多くの活動を行っていますので、はじめてボランティア活動をする方にとって、興味がある活動は必ず見つかると思います。

例えば、事務局での作業として、封筒詰めというものがあります。これは、手紙や会報などを封筒に詰めていく作業で、 支援をしてくださる方や他のNGOなどにJAFSの活動を広め、それが募金につながることもある重要なお仕事です。ボランティアがはじめての方でも、 この作業が大きなことにつながっていることを感じてもらえる仕事だと思います。また、身近なことでできることもたくさんあります。

書き損じはがきや、使用済みのプリペイドカードなどを集める活動や、自宅で翻訳してくれている人もいます。

体を動かしたい方なら、国内外で実施しているワークキャンプがおすすめです。以前、親子でワークキャンプに参加してくださった方もいました。

その他にも、JAFSではお仕事を退職なさってから、ボランティアに力を入れてくださる中高年の方がたくさんいます。

JAFSには、ダーナーズクラブという中高年の方が中心のグループがあります。このクラブでは、話し合いやアンケートなどを経て、 井戸を送ったり、里親になることを決めたりと、とても活発に活動してくださっています。

幅広い年代の方が活躍し、多様な活動があるJAFSですが、そのどれをとっても支援先とつながっていることを、何らかの形で実感できると思います。 その事が、それぞれの活動の励みになっています。

―これまでに行われた活動の中で、学生が多く参加した(活躍した)ものを教えてください。

大学生がとても活躍してくれた活動として、グリーンスカウトが挙げられます。グリーンスカウトとは、GREEN(緑、環境)に対して、 SCOUT(行動する集団)の意味で、地球の緑化及び自然環境保全のための国際的な自然保護活動を、アジアから世界へとグローバルに展開していくことを目指しています。

Think globally act locallyという理念のもと、各国で草の根の運動を行っており、運動の核となるメンバーは現在9カ国2000人を数えます。日本においても1994年より国内活動を開始し、次世代への環境教育、農業体験など様々な活動を行っております。

この活動を推進するために実施した2001年の「国際グリーンスカウト美山大会」の実行委員となってくれたのは、大学生などの若い世代です。 企画から、当日のプログラム運営など全てを担ってくれ、準備の期間には8ヶ月ほどかかりました。その際に関わってくれた学生は今でも様々な分野で活躍しています。

他にも、JAFSで27回(年)と、長く行われている「土と水と緑の学校」という企画は毎年夏に開催され、高校生もジュニアリーダーとして参加していただくことができます。 日頃、自然体験をする機会の少ない子どもたちが、大自然の中で生活することにより、土・水・緑について学び、その役割、大切さに気付いてもらうことを目的としている活動です。

日本のNGO活動とJAFSの役割

―最後にNGOの活動についてお話を聞かせてください。

NGOの活動というのは、現在では多くの人が興味を持って関わってくれていますが、 それでもまだ特別なものと思われる傾向があります。しかし、私たちが行っていることは、自分の近くにお腹が痛い人がいたら助けることと同じことだと思っています。

インタビューの様子

インタビューの様子

関わり方が違うだけで、人と人との助け合いということに違いはありません。このような活動が普通のこと、当たり前のこと、として受け入れられない限り、 日本のNGO活動はこれ以上発展しないと思います。そういった事を、JAFSからより多くの人に発信できたらと思っています。

<インタビュー後記>

今回インタビューをさせていただき、JAFSでは、支援先とつながっている気持ちを大事にして活動をなさっているのだなと強く感じました。 数多くの活動を行っていますので、ボランティア経験がない方でもきっと自分にあった活動を見つけることができると思います。

インタビューを通して、熱田さんをはじめとする職員、ボランティア、インターンの方々の、アジアの未来を担っていくという強い想いを、読者の方に少しでも伝えることができていたら嬉しいです。 熱田さんが最後に仰っていたように、今後の日本のNGO活動の発展には、よりNGO活動を身近に感じてもらえるような情報を提供していく事が必要だと感じ、 私もこのインタビュー企画を通してその一役を担えたらと思います。

JAFSでは、インタビューの中で紹介していただいた活動以外にも、アジアの幅広い地域で活動を行っていらっしゃいますので、 是非JAFSのウェブサイト(http://www.jafs.or.jp/)をご参照ください。

関西NGO協議会のウェブサイトでも、JAFS主催のイベントボランティア情報を掲載しています。

(インターン 阪本恵里子)

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