こんにちは、関西NGO協議会インターンの中村です。

私は2月5日から16日まで特定非営利活動法人 アジア女性自立プロジェクト(AWEP)が主催する「ネパールから来た さをり展2015」に行ってきました。

【さをり展 看板】

【さをり展 看板】

アジア女性自立プロジェクト(AWEP)とはアジアの女性たちが暴力や搾取を受けることなく、自らの人生に尊厳を持ち、自主的に生きることのできる社会の創造を目的としており、フィリピン、インドネシア、タイ、ネパールで女性のエンパワーメントに取り組んでいます。主なプロジェクトとして各国の女性たちの暮らす地域の織物や伝統工芸の技術を活かしながら、彼女たちが作った物をフェアトレード製品として販売する活動を行っています。

【お話しをするスタッフの大森さん】

【お話しをするスタッフの大森さん】

2月15日にはお話会「ネパールさをりの今」という題で、AWEPのスタッフさんから「さをり織り」と呼ばれる日本発の手織りでマフラー、かばん、小物などを作るネパールの女性たちについてお話しがありました。

ネパールでは経済的な理由から国外に出稼ぎに行く人々が年間30万人存在し、その中には多くの女性も含まれています。しかし、情報が少ない中でネパール人女性たちは騙されてしまい、インドの売春宿に売り飛ばされる悲劇が起こっています。その数は年間5,000~11,000人と言われており、女性の多くが搾取的な労働を強いられています。

【さをり織りで作られた製品の数々】

【さをり織りで作られた製品の数々】

女性たちは売春宿で働かされたことにより精神的なショックを受けるだけではなく、ふるさとに帰還した後も、ネパールでは処女信仰が強いことから、自分の家族に受け入れてもらえなかったり、自分の村から差別や偏見にさらされています。

人身売買で被害を受けた女性たちへの聞き取り調査によると、女性たちは「学校に行けなかった」「一般の人たちとは違う人間という風に見られた」「ちゃんと人の顔を見てしゃべれなかった」と話し、社会に復帰することが難しい状況にありました。「自分で力をつけて、自分の足で歩きたい」と願う女性に対してAWEPは彼女たちにさをり織りという手織りの技術を教え、フェアトレード製品の生産、販売を通して自立の協力をすることを始めました。

【カラフルな色合いで織られたマフラー】

【カラフルな色合いで織られたマフラー】

それまで、自信も意欲もなかった女性たちはさをり織りを通して、今大きく成長しています。さをり織りはデザインや色合いが決まっているわけでなく、自分で自由に織ることができます。一人ひとりが持つ感性や表現力を尊重するので、どの作品も失敗とは呼ばず、その人らしさを大切にしています。プロジェクトに関わるネパール女性たちは今まで人から言われたことをするだけで、自分で考える、自由な発想をする機会がありませんでした。しかし、さをり織りに出会い「自由に織っていいよ」と言われ、今だんだんと自由な発想で考え、表現できる感覚を掴んでいます。

自分たちが作った作品が周りから褒められたり、人に織り方を聞かれ教えるようになったことで、人身売買で被害にあったネパールの女性たちは、それまで失われていた「自信」「やる気」「明るさ」を取り戻しています。ある一人の女性は、「私たちは何もできないと思われていますが、自分の人生を成功させて、自分にもできると見せたい!」と語っています。

【来場した人々と記念写真】

【来場した人々と記念写真】

そんな彼女たちが作った作品は会場にきれいに飾られていました。どれも色合いがきれいで本当に作った人の個性が出ていますね。さをり織りプロジェクトのこれからの課題はもっと販売場所を増やし、女性たちがさをり織りで生計を立てていけるまでにすることだそうです。これからの更なる彼女たちの飛躍を願い応援していきましょう。

☆アジア女性自立プロジェクト(AWEP)についてもっと知りたい方☆

WEBサイト→http://tcc117.jp/awep/

Facebookページ→https://www.facebook.com/awepkobe?fref=ts

 

関西NGO協議会インターン

中村由佳

注:写真(全て):インターン中村 撮影日:2月15日