協同シンポジウムinきょうと「鎌田實さん×NGOs×京都生協×近畿ろうきん」終了のご報告

2014年12月13日(土)、京都労働者総合会館ラボール京都 大ホール(京都市中京区)にて表題のシンポジウム(サブタイトル:強くて、あったかくて、優しい社会について考えてみませんか)を近畿ろうきん京都地区統括本部および京都生活協同組合の共催、関西NGO協議会の企画運営にて開催しました。当日は寒いなか、近畿ろうきんおよび京都生協の組合員のみなさんをはじめ、一般の方々も含め340余名のご来場がありました。 多くの方に御来場いただき、ありがとうございました。

第1部 基調講演

鎌田先生

鎌田實さん

 

まず初めに近畿労働金庫京都地区統括本部 中川義之本部長、京都生活協同組合 渡邉明子理事長の主催者挨拶があり、続いて鎌田實さんが登壇し「1%は誰かのために生きる~命・健康・絆・支援を考える~」と題して講演されました。 講演者の鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長・(特活)日本イラク医療支援ネットワーク(JIM‐NET)代表)は、チェルノブイリ原発事故地(ベラルーシ)での医療支援やイラクでの永きにわたる活動をふまえ『99%は自分のためでも、残り1%をわずかでもだれかのために生きよう』、それが社会を世界を変える、さらには自分の生きがいにもなる、と訴えました。 その1%の社会活動に際しては「時には人間不信に陥っている相手の難しい立場を判ってあげよう、恥ずかしいという意識を捨てよう、まわりの空気を読まずに自分の信じることをそのまま実行しよう」というアドバイスをいただきました。そうすれば苦境にいるはずの相手も多くの意味で異邦人である自分に心を開いてくれ、目を輝かせてくれると。そして「強い心でがんばって支援」ではなく、やわらかく暖かい心で小さなことから始めてほしいとも述べられました。ご自身の生い立ちも語られ、一方イラクでガンのため亡くなった少女の残した遺書と、その遺志をつなぐイラク支援活動のお話もされました。会場の皆さんには、鎌田さんの一言一言がしみこみ、深い感銘を受けておられたようです。 講演終了後の休憩時間は、鎌田實さんの書籍販売サイン会、JIM-NETのイラク支援資金となるチョコレートの販売、イベント協力団体による書籍や商品の販売を行い、盛況でした。

ジムネットチョコレート

ジムネットチョコレート

サイン会の様子

サイン会の様子

 

第2部 パネルトーク

シンポジウムの様子

パネリストは、鎌田實さん、主催者の近畿ろうきんと京都生協、協力団体のテラ・ルネッサンス・アクセスの2者の代表の5名(*)。関西NGO協議会の榛木がコーディネーターを務めました。初めに京都労働者福祉協議会 村岡事務局長のご挨拶をいただき、次に各パネリストより各団体の活動の紹介がありました。

 

【パネラー】浦田和久さん(近畿労働金庫 地域共生推進部部長)、福永晋介さん(京都生活協同組合 地産地消推進担当)、 小川真吾さん((特活)テラ・ルネッサンス理事長)、 野田沙良さん((特活)アクセス―共生社会をめざす地球市民の会 理事・事務局長)

■近畿ろうきん:「社会貢献預金・すまいる」 個人預金の本来の利息の一部をろうきんの選定したNGOなど支援団体へ寄付し、資金援助を行う。ろうきんも預金者寄付と同額の寄付を行う。寄付金の提供先はいくつかのコースから預金者が選べる。

■京都生協:「さくら米たまごを通じた地域再生」 本来の価格よりも1個につき1円高い価格設定をして、その上乗せ分を地産地消運動を通じて京都の農地再生のために使う。

■テラ・ルネッサンス:「アフリカの元子ども兵社会復帰支援など」 カンボジアで地雷撤去の支援、アフリカの元子ども兵の社会復帰などを支援している。

■アクセス:「フェアトレードによるフィリピン支援」 子どもたちに教育を・女性たちに仕事を与える、をテーマにフェアトレードの 商品開発・販売を通じてフィリピンで支援活動をしている。

■鎌田實さん:「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)のチョコ募金」他プロジェクト 「1%は誰かのために」という心がまえでやっている、「そういう哲学を持つことでNPOが変われる」と信じているとのメッセージをいただきました。 各活動紹介に続き、「1%の力」がどのように活かされているのか、またそれぞれのコンセプトや活動理念について、各パネリストのお話をいただきました。

■近畿ろうきん 銀行と預金者ではなく共同組合の預け合いと考えて、組合活動として金融業をしているつもりでおり、生協さんと同じ路線だ。

■京都生協 国内版のフェアトレードとしてやっている。地域を再生させるための、政治でない投票行動として商品を買ってやるのだと考えてもらえばいい。

■テラ・ルネッサンス レアアースや嗜好品など、我々先進国が求めるモノの争奪戦が紛争の原因であることが多い。我々の消費行動を変えれば世界の紛争地域マップを少し変えることができるだろう。

■アクセス Bookoffという古本屋チェーンに古本を売ってもらいアクセスに寄付してもらう。本の引き取り代金と同額をお店も寄付する。それがアクセスの活動資金となる。

最後に本イベントの協力団体である京都労働者福祉協議会 村岡和也事務局長にご挨拶をいただき、シンポジウムを終了しました。 閉会後、共催者や各パネリストの団体のテーブルで書籍や商品販売も行われ、大変好評でした。 ご参加いただきました皆様、開催に当たりご協力いただきました各セクターの方々、ありがとうございました。

【作成:関西NGO協議会ボランティアスタッフ鳥飼、インターン谷川】

【撮影:関西NGO協議会インターン山下、撮影場所:ラボール京都、撮影日:2014年12月13日】