こんにちは、関西NGO協議会インターンの中村由佳です。

私は10月23日、午後6時30分から8時45分まで、大阪府労働センターにて行われた、国連人種差別撤廃委員会の元委員パトリック・ソーンベリーさんによる講演会「世界はヘイトスピーチと闘う」を聴講しました。

この講演会は一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(通称:ヒューライツ大阪)が関西で在日外国人の人権課題に取り組むNGOと協力して開催したもので、講演会には約130人が参加しました。

ヒューライツ大阪とは人権状況に関する調査・研究、国内での人権啓発活動、ニュースレターの出版、相談サービスなどを行う人権問題に取り組む大阪のNGO団体です。

講演者のソーンベリーさんは、長年国際法の専門家として人種差別撤廃委員会の委員を務めていました。講演では自らが執筆に関わった「人種主義的ヘイトスピーチと戦う」という公式文書について言及し、「人種主義的ヘイトスピーチは、人権原則の核心である人間の尊厳と平等を否定する行為であるとして、国際社会が非難している」と述べました。

【ソーンベリーさん 写真:インターン中村 撮影日:10月23日 場所:大阪府労働センター】

【ソーンベリーさん 写真:インターン中村 撮影日:10月23日 場所:大阪府労働センター】

また、ヘイトスピーチと闘うために日本に最低限必要なこととして「人種差別を禁止する、民法、行政法、刑法にまたがる包括的な法律の制定である」と述べました。ソーンベリーさんは、現時点で日本を含む177ヶ国が人種差別撤廃条約を締結している一方で、日本は人種差別を禁止するための国内法をもたない数少ない国となっていることから、「国際的な人権基準と日本の現状とのあいだに大きな隔たりがある」と批判しました。

講演会を企画したヒューライツ大阪の藤本伸樹さんは「日本においてヘイトスピーチが社会問題化しているにもかかわらず、若者に対しては認知度が低いという印象を持っている」と述べ、日本の若者がヘイトスピーチの問題に対して関心を持ち、活発に議論してほしいと語っています。

今日、日本で繰り返し行われている在日韓国・朝鮮人を標的にした人種主義的ヘイトスピーチは国際社会が批判する、人種差別行為です。日本でも、社会的・法律的に許されざる行為であると認識される日が一刻も早く来ることを願います。

ヒューライツ大阪では20周年記念講演&シンポジウムを行います。人権問題についてもっと知りたい方は是非ご参加ください。

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ヒューライツ大阪20周年記念講演&シンポジウム
「次の世代に人権を」
日 時 2014年12月14日(日)13:30〜17:00 (受付 13:00)
会 場 たかつガーデン 8F たかつ西  (大阪市天王寺区東高津町7番11号)http://www.takatsu.or.jp/access.html
近鉄大阪上本町駅から 徒歩 約3分
地下鉄谷町九丁目駅から 徒歩 約7分
主催:(一財)アジア・太平洋人権情報センター
お問い合わせ・連絡:TEL 06-6543-7003 EMAIL webmail@hurights.or.jp

ヒューライツ大阪についてもっと知りたい方はこちらまで
ホームページ: http://www.hurights.or.jp/japan/
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関西NGO協議会
インターン 中村由佳