このイベントは、2020年6月28 日に近畿労働金庫の御支援により、「私と地域と世界のファンド:みんなおんなじ空の下」オンラインチャリティーイベントを大阪ボランティア協会・泉北のまちと暮らしを考える財団・関西NGO協議会が主催となって開催いたしました。

Zoomによる完全オンライン開催で、約60名の方にご参加いただきました。
登壇者として、小川真吾さん(認定NPO法人 テラ・ルネッサンス理事長)にウガンダの活動状況を、熊谷恵利子さん(認定NPO法人 日本クリニクラウン協会事務局長)に国内の病院での活動状況をそれぞれご紹介頂きました。
その後、ファシリテーターとして吉椿雅道さん(特定非営利活動法人 CODE海外災害援助市民センター 事務局長)、永井美佳さん(社会福祉法人 大阪ボランティア協会 事務局長)にご参加いただき、現在そして今後NGO・NPO、市民一人一人に求められている事について話し合われました。

~概要~

  • 始めに・・・・応援メッセージ 八尾高伸さん(近畿労働金庫 地域共生推進室 室長)
  • テラ・ルネッサンスの活動内容、現在のアフリカ(ウガンダ)の現地の状況&参加者からの質疑応答
  • 日本クリニクラウン協会の活動内容、現在の国内の病院・入院しているこどもの状況&参加者からの質疑応答
  • 4人によるトークセッション

~内容~

2. テラ・ルネッサンスの活動内容、
現在のアフリカ(ウガンダ)の現地の状況&参加者からの質疑応答
 

テラ・ルネッサンスは、アフリカで、元子ども兵の社会復帰等の事業に携わってきました。コロナ禍でこれらの支援プロジェクトは一部継続が困難になり、新型コロナウイルスの予防啓発活動を現在進めています。現在は、ウガンダで南スーダンからの難民居住区など、最も弱い立場の方々に支援を行っています。小川さんは、ウガンダ北部の新型コロナウイルス感染者の隔離施設の様子、街宣車やポスターを利用した衛生教育、衛生設備の設置の様子、社会的最脆弱層の生活環境の悪化について紹介されました。
また、テラ・ルネッサンスの今までのプロジェクトを通して支援を受け、自立し、技術を得た元子ども兵や難民の方々が、病院のパーテーション作りやマスク作りに携わり、支援をする側にまわっている様子についても説明されました。
参加者からは、水インフラの状況・感染者への偏見・差別・隔離施設内のコロナウイルス感染対策に関する質問があがりました。

3.日本クリニクラウン協会の活動内容
現在の国内の病院・入院しているこどもの状況&参加者からの質疑応答

日本クリニクラウン協会は、小児病棟へ赤い鼻がトレードマークのクリニクラウン(臨床道化師)を定期的に派遣し、入院中のこどもがこどもらしく過ごせる「こども時間」を届けています。しかし、コロナ禍で2月から病院訪問ができなくなってしまいました。熊谷さんは、訪問を受けた後、今年3月に亡くなった子どもからの感謝の手紙や、病院からの要望を受け、web訪問への切り替え、YouTube配信の開始。更に、行動制限がかけられ入院中の子ども達のストレスが増大している事、また病院のネット環境の問題点を紹介されました。
参加者からは、子どもの言葉に勇気づけられるといったコメントが寄せられました。

4 . 4人によるトークセッション

4人のトークセッションでは、お互いの活動について意見交流が行われました。

小川さん           熊谷さん

 

永井さん             吉椿さん

トークセッションの最後には、お一人ずつコメントを頂きました。

「NGOが支援を行う上でも、緊急性など様々な条件において、優先順位をつけなければならない。そのため、助けることができない人がでてきてしまうジレンマが、常に存在する。そういった人を少しでも減らすよう、個々のNGOが専門性を活かしあい、同時にできない事を可視化する。そして、企業・大学を含む他の分野・業界・海外と密に連携し、補完し合い、一緒に活動することが大切。」(小川さん)

「1人ひとりが何を考えてどう動くかが重要である。できないから、やらないではなく、ほんの小さなことでも、一歩やってみることが、世界を変えるきっかけになる。また、今回のイベントを通して、リモートでも繋がりを感じることができた。」(熊谷さん)

「今回のコロナウイルスでは特に、一人の人間として人権感覚が問われている。個々で、この感覚を研ぎ澄まし、アンテナを張ることが、社会で取り残される人を減らすことに繋がる。」(永井さん)

「海外のコロナウイルスの対策は、日本でも学びになる。身近にも、助けを求めている人達は居る。足元を見て、身の周りで何が起こっているのか、誰が困っているのか、他地域ではどのようにコロナウイルスに立ち向かっているのか、現状を見直し、知識として取り入れること。これが第二波の備えになる。」(吉椿さん)

4人によるトークセッションで主な2点のことが見えてきました。

1点目は、新型コロナウイルス感染症の拡大が、支援する側にもネガティブな感情や孤立をもたらす危険性を孕んでいる事です。しかし、それをポジティブに転換していくことで解決が図られます。ほんの小さな一歩、SNSの発信でも、繋がりが生まれ、支援が広がるきっかけになります。

2点目は、現場を伝えることの重要性を再確認できた事です。自分の目で見て、感情を揺さぶられることで「他人事」ではなくなり、何かしなければという気持ちになります。また、個人・団体により専門分野は異なります。お互いが補完し合うことで、セーフティネットの穴を埋め、さらには拡大へと繋がるのです。

~まとめ~

現場からの生の声を聞ける本当に素晴らしい機会でした。活動が制限され、塞ぎこんでしまいがちになりますが、周囲を見渡し、誰かの為に何か行動してみる、そうすることで、周囲に幸せを広げ、自分の心のバランスの安定にも繋がるのだと、今回のイベントを通して学びました。

*新型コロナウイルス感染症緊急支援基金「#みんなおんなじ空の下」

「私」「地域」「世界」をつなぎ、最も影響を受け、支援を必要とする人・地域と一緒に進んでいくための基金です。現在も寄付募集を行っております。御協力お願いいたします。

https://congrant.com/jp/mlg-fund/index.html

 

*認定NPO法人テラ・ルネッサンス

主な活動:「地雷」、「小型武器」、「子ども兵」、「平和教育」という4つの課題に対して、現場での国際協力と同時に、国内での啓発・提言活動を行うことによって、課題の解決を目指しています。https://www.terra-r.jp/index.html

*認定NPO法人日本クリニクラウン協会

主な活動:小児病棟へ赤い鼻がトレードマークのクリニクラウン(臨床道化師)を定期的に派遣し、入院中のこどもがこどもらしく過ごせる「こども時間」を届けています
http://www.cliniclowns.jp/

*特定非営利活動法人 CODE海外災害援助市民センター
主な活動:1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに「困ったときはお互いさま」の心で海外の被災地支援を行っています。災害時の支えあい・学びあいを通して地球の市民どうしのつながりを築いています。
http://www.code-jp.org/

*社会福祉法人 大阪ボランティア協会
主な活動:多様な人々の参加による社会問題の解決をめざして、ボランティアと職員がともに、市民活動の推進を通じて様々な事業を展開している民間の市民活動センターです。
http://www.osakavol.org/index.html

*近畿労働金庫
https://www.rokin.or.jp/

*一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団
https://congrant.com/project/senbokunt/628

*特定非営利活動法人 関西NGO協議会
http://kansaingo.net/