3月17日、フィリピン政府のロックダウン(都市封鎖)、外出禁止令により貧しい山村であるマリナオ村は日々の食事にも困窮する生活に追い込まれてしまいました。京都の障がい者の人たちが作る商品の販売が、コロナ禍により激減し、収入の道が断たれてしまいました。

目次
1 社会的に貧しい人、弱い立場の人は、能力が劣っていのでしょうか?
2 日本の着物にマッチした商品を生産してきたフィリピンの山村の人たちが直面する危機
3  外国人観光客向け商品を生産してきた京都の障がい者の人たちが直面する危機
4 「みんな同じ空の下」国を問わず、分野を問わず、厳しい状況に直面する人たち

1 社会的に貧しい人、弱い立場の人は、能力が劣っていのでしょうか?

発展途上国の貧しい人たちは、先進国の人たちより能力が劣っているのでしょうか?障がいのある人たちは、健常者の人たちより能力が思っ劣っているのでしょうか?答えは「NO!」です。
多くの発展途上国の貧しい人たち、多くの障がい者の人たちも、秘められた力を持っていますが、社会の構造的問題から、力を発揮できずにいるのではないでしょうか?フェア・プラスは、社会的弱者の人たちが厳しい状況に追いやられているのは、社会の構造的問題に起因することが少なくないと考えています。発展途上国の貧しい人たち、あるいは障がい者の人たちも、国や暮らす地域社会の違いにかかわらず、問題の根っこは共通の社会課題にあると考えます。
この共通の社会課題を克服するため、ものづくりを通じて、社会的弱者の人たちが力を発揮できる社会を目指してきました。国際支援に取り組むNGOも、障がい者福祉に取り組む福祉団体も、お互いに理解を深め連携していけば、より大きな力を発揮することができると考えています。フェア・プラスは、プロのデザイナーやパティシエの人たちに協力してもらえば、社会的弱者の人たちに秘められた力を発揮してもらい、市場で評価される質の高い商品を生産できるはずと信じて、取り組んできています。

 

2 日本の着物にマッチした商品を生産してきたフィリピンの山村の人たちが直面する危機

フィリピンの貧しい山村マリナオ村の人たちは、村周辺に自生するアバカの木の繊維を使い、「マクラメ編み」という伝統技法で編み上げたクラフト製品を売って、少ない農作物収入を補ってきました。
フェア・プラスでは、プロのデザイナーの協力を得て、京都の着物企業と連携して、日本の着物にマッチした帯やクラッチバッグなどの「アバカ・マクラメ編み」商品を開発してきました。マリナオ村の人たちにこれらの商品を作ってもらうことにより、村の人たちの収入、生活の向上を実現し、誇りを持って仕事してもらえるよう取り組んできました。
そのマリナオ村を昨年12月超大型台風が襲い、ほとんどの家が全半壊など大きな被害を受けました。フェア・プラスでは義援金を募り、緊急食糧支援などを行ってきました。その後村の人たちは一歩ずつ家を再建し、元の暮らしを取り戻すため日々働いてきました。
ところが、3月17日新型コロナウイルス感染防止のため、フィリピン政府は全土でロックダウン(都市封鎖)を実施し、マリナオ村も封鎖され食料品を買いに行く時以外はすべて外出禁止となりました。暮らしの再建もまだ道半ばのマリナオ村の人たちは、ロックダウンにより畑へ働きに行くこともできず、日々の食事にも困窮する生活に追い込まれてしまいました

3 外国人観光客向け商品を生産してきた京都の障がい者の人たちが直面する危機

京都に西陣織や京組紐の伝統を受け継ぐ障害者作業所:西陣工房があります。フェア・プラスでは、デザイナーの協力を得て、外国人観光客向け京組紐のブレスレットを開発し、西陣工房の障がい者の人たちに生産してもらってきました。フェア・プラスでは、大阪のお菓子企業と連携してオリジナルのシフォンケーキを開発し、洋菓子作りを得意とする第三かめおか作業所に生産してもらって、京都の百貨店などで販売してきました。
これらの取り組みにより、京都の障害者の人たちの収入の向上を図り、ものづくりの自身と喜び感じてもらうよう取り組んできました。しかし、コロナ禍により3月以降外国人観光客向け販売はストップ、百貨店も休業となり、売り上げが激減してしまいました。

4 「みんな同じ空の下」国を問わず、分野を問わず、厳しい状況に直面する人たち
コロナ禍により祇園祭、墨田川花火大会、屋形船イベントなどが次々と中止となり、着物関係のお店も売り上げが激減、休業、廃業に追い込まれています。フィリピン・マリナオ村の人たちに生産してもらってきた浴衣や夏の着物にマッチした「アバカ・マクラメ編み」の帯やクラッチバッグも販売も激減しています。
フィリピンの山村の人たちも、京都の障がい者の人たちも、これまで質の高いものを生産し多くの人たちに喜んで購入してもらえるよう、一生懸命取り組んできました。
世界的パンデミックにより、フィリピンの山村の人たちも、京都の障がい者の人たちも、作った商品がまったく売れなくなってしまいました。収入の道を断たれてしまっています。マリナオ村の人たちは、日々の食事にも困窮する生活に追い込まれてしまっています。

5 社会的弱者の人たちが再起するために!

フィリピンの山村の人たちも京都の障がい者の人たちも、ただ支援を待っている人たちではありません。これまで誇りを持ってものづくりに取り組んできた「職人」の人たちです。それが、未曾有のコロナ禍により危機的な状況に追い込まれてしまっています。残念ながらフェア・プラスも「職人」の人たちとともに、危機的な状況に陥ってしまっています。
この危機的な状況を克服することができれば、「職人」の人たちは必ず再起して、自信を持って再びものづくりに取り組んでいくことができると信じます。国や分野の壁を越えた多くの人たちの協力により、この危機的な状況を乗り越えていくとを願ってやみません。

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