CODEは、2008年の四川大地震以降、連携している中国のNGOからSOSを受けて、2/4に武漢支援を開始した。中国のNGOたちの展開したオンラインボランティアや武漢市民の主体的な活動から海外の人たちと学び合う事の大切さを再確認した。そして国際アライアンスを設立し、世界の仲間たちとCOVID19の経験や取り組みを学び合い、世界の市民と「支え合い・学び合い」を実践している。世界共通の課題であるCOVID19の危機を共に乗り越え、国を超えた共助社会の実現へと歩み始めた。

目次
① 武漢を支えるオンラインボランティア
② 武漢の学びを日本へ
③ 世界と共に~国際アライアンス~
④ 今、世界で起きていること

① 武漢を支えるオンラインボランティア

(写真提供:(特活)CODE 海外災害援助市民センター)

ロックダウンした武漢市内には誰も入れなかった。そこでNGOたちは、外部でNGO がオンラインボランティアを募り、人材、物資、資金、情報を集め、武漢のボランティアを支える動きを展開していった。公助から取りこぼされた厳しい状況の人たちを直接支えたのは紛れもなく武漢市民自身だった。武漢のボランティアたちは、高齢者や障がい者、ホームレスのために物資を提供し、自宅隔離で治療待ちの人には病院の空き病床を見つけ搬送し、感染して入院している人には電話相談窓口を開設し、独居の高齢者には心のケアを提供、妊婦にはオンライン検診のサポートなどの多彩な活動を展開していった。
オンラインボランティアたちは、SNSを通じて、自分の得意技を活かしてボランティア調整、広報、資金、ニーズ、物流など10のチームに入って活動していった。結果的に武漢のボランティアたちを外部から支えるという「当事者主体」が実現することとなった。

② 武漢の学びを日本へ

(写真提供:(特活)CODE 海外災害援助市民センター)

武漢のボランティアの動きは、僕たちに大きな可能性や示唆を与えてくれた。ロックダウンの中でも厳しい状況の人たちを誰かが支えなければならない、市民や地域の力が必要であることを教えてくれた。武漢のボランティアの動きを知った東京のGさんが、ある取り組みを始めた。自宅のマンション管理組合と協議して、マスクゆずり合いBOXを設置した。設置すると同時にある人はマスクを入れ、ある人はマスクをもらい、掲示板に「ありがとう」とメッセージを残していく。たったこれだけのことで、今まで顔さえ知らなかった住民同士がつながっていく。Gさんは、武漢からの学びの中で足元の地域で支え合うことの大切さに気づいた。Gさんは、何も特別なことではない、誰にでもできることだという。その一歩が多くの人に希望や可能性を与えている。

③世界と共に~国際アライアンス~

(写真提供:(特活)CODE 海外災害援助市民センター)

パンデミックは、世界共通の課題であって、一人勝ちはない。だとすれば、先を行く国や地域に
その経験や取り組みを学び、今、大変な地域や人たちに伝え、共に乗り越えていかなくてはならない。
この国際アライアンス「IACCR(International Alliance Covid19 Community Respnce)」は、現在、中国、台湾、日本、インド、マレーシア、フィリピン、インドネシア、メキシコなど14の国と地域のメンバーが集い、2週間に一度、各地の取り組みや経験、知見を共有している。
毎回、社会心理、医療、ボランティア、学生、コミュニティー、共生社会など様々なテーマで各地からの報告が上がってくる。終息傾向にある中国や日本と、インドやメキシコなど感染が拡大している地域との温度差もあるが、アライアンスで出てきた各地の取り組みの中から見えてきた智恵を、現地化したり、普遍化したりしながら世界で共に支え合う共助社会を築いていくことをめざしている。

④  今、世界で起きていること

(写真提供:(特活)CODE 海外災害援助市民センター)

武漢のロックダウンは76日間に及んだ。2か月半誰とも会えなかった人たち、感染によって強制隔離されたことで家族の死に目にさえ会えなかった数千の遺族たち。武漢では、今、多くの人にPTSDの兆候が出てきているという。そこには表には見えない一人ひとりの思いがある。ネパールでもロックダウンで仕事を失った女性たちが身を売り始めていると聞く。タイでは、赤ちゃんのミルクが買えずに若い母親が自殺をした。それは決して対岸の火事ではなく、東日本大震災の被災地では、見守り活動ができなかった事から孤独死が起きてしまった。そして、最も問題なのは、これらの事実を私たち日本人の多くが知らないことだ。今、見えている風景、今、聞こえてくる話、今知っている情報は、あくまでもごく一部である。
COVID19の第2波は程度の違いはあっても必ずやってくる。この自粛期間中に自分の周りで何があったのか、誰が大変だったのか、何ができなかったのか、今一度目を凝らして足元を、世界を丁寧に見つめ直さなくてはならない。それなくして新しい日常はない。

COVID19の感染は、世界188の国と地域にまで拡大し、世界の78億人一人ひとりの問題となった。それは世界と地域の問題を今まさに自分事して考えるチャンスでもある。そして世界の市民と共に手を取り合って、この危機を乗り越えていかなくてはならない。

「山川異域 風月同天」。住む場所が違っていても、同じ空の下でつながっているという意味の漢詩で、1300年前にこの言葉がきっかけで鑑真は日本で仏教を広めることを決意したという。COVID19で厳しい状況にあった武漢支援の中で僕たちの合言葉になった。
共同ファンド「おんなじ空の下」は、そんな思いを込めて名づけた。さあ、共にその一歩を踏み出そう!

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