アフガニスタンで長年、かんがい用水路の建設を通じた復興に携わってこられた医師の中村哲さんが、12月4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に銃撃され、同乗していた現地職員5名の方々と共に亡くなられました。

関西NGO協議会役員一同は、同じ市民社会・NGOの仲間として、謹んで哀悼の意を表しますとともに、以下の通り声明を配信いたします。

 

中村哲さんと現地職員襲撃に対する声明文

アフガニスタンで長年、診療所の運営やかんがい用水路の建設を通じた復興に携わってこられた医師の中村哲さんが、12月4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に何者かに銃撃され、同乗していた5人の現地職員の方々と共に亡くなられました。

関西NGO協議会は、同じ市民社会・NGOの仲間として、謹んで哀悼の意を表するとともに、中村さんとともに活動されていた、現地アフガニスタンの人々、多くの支援者がこの悲しみの中にも希望を見失わないことを願います。

福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表である中村さんは、長きにわたる紛争の中、苦しむ人たちに向き合いながら、アフガニスタンの人々とともに、医師の役割を超えて、幅広く農業その他の分野にも活動を広げていかれました。今なお世界では、アフガニスタンのように紛争や内戦の影響下にあって、多くの人々が苦しむ状況が続いております。紛争をつくりだすのも人間ですが、復興に立ち上がるのも人間です。そして、過酷な状況の中で、その地道な活動の礎となるのは、一人ひとりの市民として平和に対する強い思いです。

中村さんはアフガニスタンでの活動を通じ日本国憲法を体現され、彼の「100万発の銃弾よりも1本の用水路の方がはるかに治安回復に役立つ」という言葉は、困難な状況にあるアフガニスタンで、平和を願う市民、そして、厳しい環境下で信念をもって活動するNGOに希望を与えるものでした。

私たち関西NGO協議会は、これからも困難な状況にある人と共に活動することを通じ、誰も取り残されることのない世界をめざして市民・市民社会と共に歩む決意です。また、このことで、アフガニスタンやイスラム教徒に対する偏見や誤解が生まれないことを願います。

2019年12月6日

特定非営利活動法人 関西NGO協議会 役員一同